Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

小学校の秋祭り、昨年はパニックで大変だったけど・・

息子の通う小学校には秋祭りというイベントがあります。

昨年1年生の時、初めての秋祭りは大変なものでした・・。

 

秋祭りで行動する人をあらかじめアンケートがあり、

①友人(〇年〇組 〇〇さん)

②保護者

③友人の保護者(〇年〇組 〇〇さんの母など)

この3択から事前にお知らせして当日行くことになっています。

 

昨年も今年も、当然②の母を選び行ってきました。

 

昨年、初めての秋祭り。

息子の小学校はマンモス校で、多くの人が縦横無尽に行き交い、

ざわざわ、わいわい、どこになにがあるのか、何をしたいのか、

息子、パニックになりました。

 

とりあえず静かな場所で座って過ごそうと思ったのですが、

「工作をしたい!」

「チョコバナナを買いに行きたい!」と

お店やイベントに行きたい気持ちはあるようで、

人ごみの中手をつなぎ工作の教室に行きました。

 

教室の中に入ろうとすると、強く手を引かれ、

息子(気持ち):『不安だから入りたくない!』

と言わんばかりに入るのを拒絶しました。

母:「やらなくていいのね、じゃあ戻ろう」

せっかく来たのにまたこれか、とあきらめて戻ろうとするとまた手を引かれ

息子(気持ち):『やっぱりやりたい!』

といわんばかりに帰るのを拒絶しました。

 

これを数回繰り返し、こちらもイライラ。

何とか教室に入り、席を確保して工作の材料を用意しました。

でも、

息子(気持ち):『嫌だ』と席を立ちます。

 

待ってる人もいるので仕方なく、弟に作ってもらい教室を出ました。

 

落ち着いた場所に戻ると、

息子:「工作やりたかった!」と半泣き。。

 

その後、チョコバナナでも同じようなことを繰り返し、

結局買いに行った時には売り切れでした。

 

こんな感じで昨年はどっと疲れて帰ってきたわけですが・・。

今年は、前日の夜に

息子:「あれとこれとこれにいきたい、ここは100円、こっちは50円。あぁー楽しみ!!」

と、とても楽しみにしてる様子でした。

母:「秋祭り、不安なことはない?」

と聞くと

息子:「2回目だから大丈夫!」

とのこと。

 

まあ、今年も母が付き添いますから、大きな不安はないでしょう。

でもいつまで母が付き添うんだろう?

さすがに高学年では恥ずかしいとか気持ちも芽生えるか・・

それもこれも、息子に少しずつ話して気持ちの準備もさせようとおもいます。

 

そして、2回目の秋祭りは、息子の計画通りのルートで回り、

取り乱すこともなく、無事に参加できました。

自分で考えた計画ですが、工作やゲームなどハードルが高い系は自らスルーしたのか、

無理のない買い物と、鑑賞系でした。

きっと自分なりにできること、ちょっときびしいこと、無理なこと

わかってきてるのかもしれません。

場面緘黙 音楽のテスト

ASDの息子にとっては勉強というか、遊びというか趣味なのですが、

先日音楽の教科書のようなものを書いていました。

 

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学校でピアニカのテストがあるらしく、その曲関連のお絵かきかと思います。

 

ピアニカは、ピアノを習っているので弾けないはずはないのですが

場面緘黙の息子は学校でピアニカを弾いていません。

先日あったピアニカのテストは、息をださず(当然音も出ず)、

指使いだけでOKにしてくれたそうです。後日先生に聞きました。

 

おそらく全員で弾くときには息も出して音も出しているかと思います。

前に授業参観で、大勢の子が手を挙げてるときに息子も挙げていましたし、

後ろの方で見ているショーとかで当てられることもないようなときは手を挙げます。

 

私が小学生のころ、今思えば場面緘黙だったのかなと思う子がいました。

その子は、普段は全く話さなかったのですが、音読の時はちいさくゆーっくりと時間をかけて読んで(読まされて?)いました。

たしか、ピアニカや笛のテストの時も、その子のためにかなり時間を待ったりしました。

顔を赤くして下を向いて動かなくなっていたのを覚えています。

吹いたか吹いてないかは正直覚えていませんが、

昔に比べたら指使いだけでOKにしてくれたのは、理解が進んだから?というのもあるかと思います。

 

もしかしたら、「理解が進んだ」のではなく、

支援級の先生に相談しながら、担任の先生への理解等もお願いしていたこともあり

音なしテストがスムーズに実現できたのかなとも思います。