Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

場面緘黙児がかんもくの本に助けられた話

小2の息子は場面緘黙の状態が1年近く続いていて、先日やっと自閉症スペクトラムの診断を受けました。

その前後の息子の様子です。

場面緘黙症のことを知るために、まず1冊の本を買いました。 「まず」というか、、正直にいうと かんもくがわかってすぐくらいに書店で中身をざっと見たときに インターネットにある情報とだいたい同じ内容だし、 結構薄いのに価格もまあまあかなぁ~と、 購入を見送りました。

ちょこちょこ気になってはいたけど、 やっぱり買おうと決めたのは、 手元にすぐ見れる状態で、まるまる一冊情報が載ってる本が必要だとおもったからです。

購入してはじめのころは、本で私が情報を得るだけだったのですが、 様子をみて息子にその本を読んでみました。さりげなく・・

たぶんその時に息子は、自分もこういうことなのかもしれないと初めて気づいたかもしれません。

本は寝室の本棚にしまっていたのですが、 しばらくしてあるとき、息子がこれ読んでといって持ってきました。 読んであげたら、なんかすっきりしたような安心したような感じになったのを覚えてます。

そして、またしばらくして息子の部屋を作ることになって、 本棚を置いたら、リビングからお気に入りの本3冊と、 何も言わないでそのかんもくの本を自分の部屋の本棚に並べてました。 お気に入りになっていたというか、 自分に必要な本だと思ったんだと思います。

そして、先日発達外来に初めて行く日。(かんもくと自閉症スペクトラムの疑いで) 車の中で、なぜ病院にいくか聞かれました。 いつもとは違う病院だし、息子もなにかちがうとは気づいてるし、正直に話しました。

「前に読んだ、なっちゃんが話せなくて、病院にいって安心したって本あったよね」

「〇〇も、病院の先生にお話を聞きに行ってみよう、きっと安心すると思うから」と言いました。

すると息子は、 「うん!」 と少しうれしそう。

そして、 「あのお話の続きの本があるといいね!なっちゃんが話せるようになったって話!」

といきいきと話しました。

普段だったらなぜ病院にいくのか、何するのか、イレギュラーなことは不安になるのですが、 本のおかげで行く前から助けられました。

そして、病院でちょっと緊張しながらも診察をうけ、 普段だったら一人で待合室待つなんてできないのですが、 落ち着いて待っていることができました。

私だけが少し長めに先生と話をして戻ると、 息子の表情はどこかすっきりしていて、 とても安心していました。

おそらく、息子なりにこれから良くなると思ったのかもしれません。

その証拠に、実家に弟を預けて病院にいったのですが 迎えに行ったときに実家の仏壇にお線香をあげたいといって、 お線香をあげ、深々とおじぎをしてました。

何かお祈りみたいなのをしてたのかもしれません。

緘黙の本はいくつか出てますが、私たち親子がとても助けられた本はこちらです。


マンガもあって、自分がだんだん話せるようになることがわかる内容になってます。 病院にいってなっちゃんも少し希望がもてたように、 息子も病院の帰りには希望をもったような、とても安心した表情をみせてくれました。