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Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

ピアノの発表会について考えるー場面緘黙ー

昨日は、病院受診日でした。

夏休みにあったこと、2学期が始まった様子をメインに話今後についてもアドバイスいただきました。

 

夏休みにあったビッグイベント。

前回のブログにも書きましたが、ピアノの発表会です。

 

周りにも迷惑をかけてしまい、本人自身もうまくいかなかったことで

緘黙の症状が一時的に悪化してしまいました。

 

本人は出たがるけど、本人のためにも、周りにも良くないと思い

次回から出ない意向をピアノの先生にも伝えました。

 

そして、昨日かかりつけの病院の先生にピアノの発表会での様子を伝えたところ、

「舞台に出て弾ききったんだね」

「頑張ろうという気持ちがあったんだね」

と、とても息子を褒めてくれました。

 

発表会後から一度も発表会の話をしっかりしたことはなく、

(よくがんばったねと褒めたりはしましたが)

次回どうするかとも話をしないでもう出るのをやめようと思っていたのですが、

診察室のその場で「次の発表会どうする?」と聞くと

大きくうんうん(出たい)とうなずきました。

先生が、また発表会出たいんだねと聞くと、また大きくうなずきました。

 

先生は、「本人の意思が一番大事です。」と常におっしゃっていて、

緘黙だからと親が先回りして何かをやらせなかったりするのではなく、

なんでも普通に参加させて、その時に本人の意思を大事にするというスタンスがいいのではという話でした。

 

ピアノの発表会。

確かに、習い事の発表会なので上手な演奏を聴きに行く場でもなく、皆自分の子の成長過程を発表という形で見に行く場です。

我が子なりの成長の発表の場であります。

しかし、ホールを貸し切って聞き手がいる以上、迷惑はかけてはいけないと思ってます。

 

先生と話す前は、次回からはもう出ないと思っていましたが、

やはり出たいなら息子なりになんとかスムーズにできる方法はないかと・・

 

ふと思いついて、

「次回は、クリスマス会でちょっとカジュアルなので、

短い曲で出るのもいいかもしれないです!」と私、とっさに言いました。

 

先生も息子もいいねとうなずいて、

私もちょっと固くなっていた考えが少し解けたような気がしました。

 

これからピアノの先生にも相談して、

短い曲で息子の好きそうな曲はないかと聞いてみようかと思います。

 

ちなみに余談ですが、

ASDのある息子は変調、フラットとか、不協和音が好きです。

好きというか、本当は嫌いなのかもしれません!?

 

妙に反応するので調べたところ、

こんな研究結果があるようです。

 

以下抜粋

自閉症を持つ子どもが健常児と比べ不協和音そのものをあまり好まない傾向があることを発見しました。

一方で、音楽的な効果を狙い意図的に不協和音が使われている楽曲を健常児よりも長い時間聴き続ける傾向があることも確認しました。

自閉症を持つ子どもは不協和音やその楽曲中での使われ方に関して健常児とは異なる反応を示しており、ある種「早熟した」音楽の好みを持つことを示唆する結果です。

京都大学HPより

 

なるほどふむふむと読みました。

以前から気になっていたことなので、研究がされててちょっとうれしかったです。