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Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

場面緘黙児、再びピアノの発表会に出る(準備編)

場面緘黙で最近自閉症スペクトラムとも診断された小学2年の息子。

通っているピアノ教室で、発表会に弾く曲を持って帰ってきました。

そろそろかと思って、学校の支援級の先生や病院の先生にもちょっと話をきいたところでした。

前回の発表会は、ほんとにヒヤヒヤものでした。

半年前の発表会の様子くわしくは↓

前回、なんとか弾ききって、結果的に良かったかな!と思ったのですが、

次はどうかなっていう不安はつねにあります。

 

ステージ上で一人になった時に

その不安がさらにトラウマのようになってしまうのではないか、

不安になることがわかっているなら、あえて出さなくてもいいんじゃないか・・

 

前回もそうだったように、今回も息子に聞きました。

「発表会どうする?全員でなくちゃいけないものではないし、

不安だったら出なくても全然いいんだよ。」

 

もうすでに教室で曲まで選んできた息子は、

「出たい」と。

 

しかも息子が何曲かの中から息子の好きそう~な曲を選んできました。

 

出たい気持ちはわかる。

でも家にいて、発表会の様子を想像するのは難しいだろうな、と思い

前回の発表会で撮ったビデオを見せました。

弾きだせない様子、緊張してものすごーく小さい音で、

間違えつつも何とか弾ききった様子を見せました。

 

本人も恥ずかしそう。

 

それでもう一回聞きました。

「発表会でなくてもいいんだよ。お家でとても上手に弾けるし。どうする?」

 

すると

「出たい」と。

 

場面緘黙の子は、注目されるのを嫌がりますが、

どこか「自分はこんなことできる」とみてもらいたい気持ちもあるように思います。

真逆なことですが、

注目されたいけど注目しないで。みたいな。

 

病院の先生に、少し聞いてみたのですが、

「本人が出たい意思があるなら出たほうがいいです。それでもしできなかったらフォローをしてあげて。」みたいな感じで言ってたと思います。

「出来なかった場合のことも考えて準備して」だったかな。

 

支援の先生も、もし出るなら、

事前リハーサルをしっかりするといいことと、

連弾だと安心かもしれないと アドバイスをいただきました。

 

今回も、本人の意思を尊重し

発表会に出る方向になっています。

 

とりあえず、ピアノの先生にリハーサルの件をお願いしているところです。

当日準備の時に少しだけでもステージを歩いて、

この辺で礼をして、

座って弾くんだよ、みたいな。

 

まだ、発表会は少し先ですが、

状況はまたこちらで報告したいと思います。

場面緘黙のきょうだい

我が家には、4歳の弟がいます。

実は最近その弟も、かんもくの兆候というか、

ちょっと良く見守っていこうと思うことがでてきました。

 

長男(場面緘黙自閉症スペクトラム)は赤ちゃんの頃から

人見知りがはげしく、すごく大人しく、

ぐずぐずしていて、人が集まる場では慣れなくて

母親の膝の上から動こうとしませんでした。

 

一方次男は、その真逆というか

活発で長男でしたような苦労はしませんでした。

魔の2歳児の癇癪等はありましたが、それ以外はなにか気にいらないことがあっても

自分で消化できるというか、

気持ちの切り替えも長男に比べると全然できていました。

 

公園でもほかのことすんなり打ち解けて楽しく遊び、

活発で動く大変さはあるけど、長男のような心の疲弊はなかったです。

 

それが、今年幼稚園に入園したんですが、

だんだん おや? と思うことが出てきて・・・

 

今まではぐいぐい行くタイプだったんですが

朝先生に「おはよう」と言えなかったり、

幼稚園に入る前に周りをじっくり見て動かず、緊張してる感じになったり,

先生にも踊りは覚えてるはずなんですが、全く動かない時がありますと言われたりしました。

 

入園前のグイグイタイプがうそのように

緊張したり、恥ずかしがったり、親の後ろに隠れたり

抱っこ抱っこと言うことが増えてきました。

 

入園したといってももう6月ですし慣れてきてるはずです。。

 

もし長男がかんもくでなかったら

これらの変化に おや? とは思わなかったかもしれません。

現に、ただの成長の過程、幼稚園と本人の相性の問題など

かんもくとは関係のないことかもしれません。

 

はい、私自身もナーバスになってます。

 

かんもくの集まりに参加したときや、関係者に個別でお話を聞いたことがあります。

 

きょうだいで緘黙

ふたごで緘黙

 

実際にいるようです。

もちろん、きょうだいのうち1人だけかんもくっていう場合のほうが多いと思います。

でも、かんもくは「気質」や「環境」、発達の問題等

様々な要因が合わさって発症するものなので

そのうち「気質」という点では、我が家の場合、兄弟で似たようなものを持っていると思います。

 

うちの長男と次男、あかちゃんのころから今でも

周りから正反対だねと言われます。

先に書いたように長男は見た目が大人しい。

次男は大きな声を出したり、面白いことをしたりしたり活発な感じですが、

そのもとには「気の弱さ」「不安」が見え隠れしています。

 

次男までかんもくにならないようにって、

やはり心配してしまう自分がいます。

 

でも、心配した様子親がナーバスなのは

こどもにとって良くない、とくに緘黙児にとっては最も良くないです。

だから、幼稚園のお迎えの時に先生に様子をきいたり、

周りのこと遊んでる様子をよくみて、

顔はにこにこ、ゆったり見守っていくのが一番!

と言い聞かせてます。

何か変化があった時にすぐに気づいてヘルプできるように。