Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

場面緘黙症の子を人と合わせることについて

春休みに、親同士が友人のグループで、それぞれ子連れで遊具のある公園でお花見をしました。 その友人、友人のこたちとは半年~1年に一度くらいのペースで赤ちゃんのころから会ってました。

まあ、こどもの1年てすごく長いから、初対面みたいになっちゃうのもわかるんですが、
以前は恥ずかしながらも打ち解けて遊んだりしてたんですよね。
それが、小学校に入って場面緘黙症の症状がより顕著に現れるようになってから初めてのお花見では
それはもう
他の子との違いが際立つ、異質な子という感じでした。

話しかけられても話さない、目も合わせない、そっぽむく
お花見だったのでシートにうつぶせになったり
公園のおおきな石に体をつけて動かなくなったり・・

友人には、息子がすごい恥ずかしがり屋だということを伝えていたのですが ここまでのものとはわかってなかったと思います。

4年生の子が、息子とあそぼうといろいろ話しかけてくれたのですが、
話さないもんで
「どうして話さないの?」
「〇〇っていってみて」
とか言われました。。

その子は純粋に疑問に思ったことを言っただけだと思います。

その日一日困り果てていた私は、その4年生の子に息子が聞いてないところで
「どうしたら恥ずかしくなくなるかな」なんて聞いてしまいました。
すると
「3年生とか4年生になったら大丈夫だよ!」なんて言ってくれましたが・・。

私「学校にも似たような子っている?」
小4「うーん、一人いるよ!〇〇くん!」
小4「○○(息子)よりももっと恥ずかしがりや、いや〇〇(息子)のほうが恥ずかしがりやかも」

私「なんか話したりするの?」
小4「何歳?とか名前は?とか聞いたりするけど答えない」
私「・・・」
小4の母「あははー、もうすぐ5年なんだからその質問はないでしょー」
小4の母「でも、いまでもまだしゃべらないんだねー」(不思議そう)

てな感じの会話をしました。

親子とも単純に思ったことを会話しただけだと思うんですけど、
息子がこれから学校でそんな風に話しかけられたりすると
余計話せなくなっちゃうんじゃないかなぁと思います。

今回、その小4の子は息子と遊びたがっていてほかの予定でなくこっちに来てくれたわけなのですが、
息子がうまく遊べなかったことに私はすごく申し訳なくて、
小4の子も「あーあっちいけばよかったー!」ーなんて(悪気もなく)いうもんで
へこみました。

今回、いつもの感じで当然のように息子を連れてきましたが、
もしかして1日息子はすごい緊張と不安の中でどうしたらいいかわからず混乱したり
嫌な気持ちになっていたのではないかな・・・

それは、途中でジュースを買うときに選べなくて、
要らないと言って買わないと
あとからやっぱり飲みたいとかいったり
そんな感じでその混乱が表れちゃってたのかな・・
その時はただイライラするだけでしたが。

場面緘黙症は場数をふんで経験値をあげていくと
少しずつ慣れてきてできるようになってくる

と本には書いてあったのですが、
今回のように
イレギュラーな顔合わせは経験値というより
ただただ不安・緊張・混乱を与えて終わりだった

だけではないかと思え
反省しました。

ただ場数をふませるのでなく、
学校生活、日常生活などいつもやるようなことは嫌と言わない限り積極的に参加させ、
息子にとってハードルが高そうだな、
ただ疲れさせて終わってしまいそうだなというときは
あえて参加させなくてもいいのでは
と思いました。

今回は場面緘黙症の母として、私の経験値があがったということで
いい機会だったということにしようと思います。

作文のトレーニング

学校で話すことができない場面緘黙の息子は、
自分の考えを書くことも苦手なようです。
それは家でリラックスした状態でも、
何を書いていいのかわからないそう。

そして、教えたりすると決まってパニックに陥りいます。

夏休みの宿題に読書感想文がありましたが、
息子にはハードルが高すぎるため
当然のように見送りました。
(あ、希望者だけなので出さなくてもいい宿題です。)

でも、このままではまずい・・・
何とかしなくてはと少しずつ練習をすることにしました。

1.せんせいあのね

とりあえず初心に戻って、1学期にやったせんせいあのね~~の形式で なんでもいいからあった出来事をかいてみようとしました。

でもうちの子の場合、そもそも何を書いていいかわからないため、 これはむずかしいものでした。

2.いつ どこで だれが なにを どうした

これも、書けないこともないのですが
1と同じ理由で息子にとってはいまいちでした。 結局親がヒントをだしたことを書く、になり・・
でもこの方法は、出来事を思い出すトレーニングにはなるかと思います。

そこで
息子にあった問題集はないかと、大型書店でたくさん見てみました。 言語に遅れがある子どもむけの問題集では、
そもそもの言葉の意味や「、」や「。」の方法、  ことばの仲間分けなどのものは多かったのですが、 自分のことばで簡単な文章がかけるようになる本はあまり見当たりませんでした。

なので、自分でつくることにしました。

3.あなうめ形式

とりあえず適当な(できごとの感想とか、思ったこと)簡単な文章がかけるように
まずなってほしかったので まずは「きょう、〇〇をしました。〇〇〇かったです。」みたいなあなうめから始めました。

4.なぞる

文章をつくってグレーで印刷したものをなぞらせる。
文章のひな形をいくつかインプットさせて
こういうときはこう書く、
こういうものはこう書くといい、
などなぞることで、経験を積ませる。

息子の場合、3と4だとパニックも起こさず
むしろ書くこと自体はすきなので、いまのところ楽しんでやってます。
無理はしないように、いちにち1プリントだけやってます。

5.日記をつける

文章の練習、書くテーマを決める練習に
毎日日記をつけるといいそうです。
はじめは日記も付けていたのですが、
文の書き方が〇〇しました。たのしかったです。の定型文だけになってしまうので
日記は一時中断して3.あなうめと4,なぞるをいまのところやってます。