Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

場面緘黙 支援級の通級へ

場面緘黙症ASDの特性も持つ息子ですが、これまで特に支援級を勧められることはありませんでした。

 

でも本当にこのまま様子見てるだけでいいのかとか、
文章が全く書けないことも気がかりだし、
スポーツテストでも球が投げられない、走れない・・
これって支援が必要なんじゃないかなと思うようになりました。


ちなみに文章が全く書けない話はこちらに詳しくあります。

作文が書けない - Baobab

 

支援級への希望を出す

 


5月ごろ、支援級への希望ということで学校に相談に行きました。
すると、
・年度が代わりカリキュラムが組まれてしまっている
・すでに定員になっている
という理由もあり、
なにより支援級は激しい子もいるので逆に落ち着かないから普通級の方がいいのではないかという話でした。

でも、支援の先生は合間を見て大人しい子だけのクラスができるかもしれないから
調整できるように検討してみるとおっしゃってくださいました。


そしてなんと10月から週に一回通級クラスに通うことができました。
本人に聞いた感じや、先生からの連絡でも楽しく通っているようで安心しました。

 

支援級に通うまでのステップ

今でこそ楽しく通えていてよかったのですが、
私は手順を間違えていました。

 

実は、5月に支援級の希望を出した後
その話を病院の先生にしたら
ちょっとうーんというような間があって
「本人の気持ちを一番に考えてね」ということを言われ、
私は「はっ」としました。

 

そう 息子の気持ちをしっかり確かめずにつっぱしってしまってました・・


後でゆっくり息子に話をすると
「はずかしいからいやだ」と。

何度か説明しても
「いやだ」と・・。


それからは、息子への声掛けとして支援級の先生の名前を出すようにしました。

「困ったときは〇〇先生(担任)か、△△先生(支援級)のところに行きな」
「〇〇先生(担任)と△△先生(支援級)は、あなたの味方だよ」
「△△先生(支援級)は、あなたの気持ちをとてもよくわかってくれてるよ」
「●●学級には、なっちゃんのような女の子もいるみたい」

 ※なっちゃんとは場面緘黙症の絵本に出てくる女の子です。


10月から支援級に通えるという話は9月ごろお話があったのですが、
その時に、
息子ははずかしいのか、通級クラスに通うのを少し嫌がっているかもしれないという相談をしました。

 

そしたら。
先生:「この前●●学級のとこに息子くんがきていて、一緒にお勉強してみる?と聞いたんですよ」
私:「え?息子が自分から●●学級??」
先生:「はい、中をのぞきに来てましたよ。国語と算数どっちがいい?と聞いたら国語!って言いました。」
私:「え?自分から行ったり、国語とも言ったんですか?」
先生:笑顔でうなずく

 

以前の初めての病院の時のように、
息子はわかっていたのだと思います。
自分にとっていい場所だ、いい方向に向かうかもしれないということが。

 

息子はよく大人の話も聞いて理解して、

自分なりにも考えています。

 

自分にとっていい場所だ、いい方向に向かうかもしれない

と、息子自身が感じることができたのは以前にもありました。

sodateru.hateblo.jp

 

 

小学校の秋祭り、昨年はパニックで大変だったけど・・

息子の通う小学校には秋祭りというイベントがあります。

昨年1年生の時、初めての秋祭りは大変なものでした・・。

 

秋祭りで行動する人をあらかじめアンケートがあり、

①友人(〇年〇組 〇〇さん)

②保護者

③友人の保護者(〇年〇組 〇〇さんの母など)

この3択から事前にお知らせして当日行くことになっています。

 

昨年も今年も、当然②の母を選び行ってきました。

 

昨年、初めての秋祭り。

息子の小学校はマンモス校で、多くの人が縦横無尽に行き交い、

ざわざわ、わいわい、どこになにがあるのか、何をしたいのか、

息子、パニックになりました。

 

とりあえず静かな場所で座って過ごそうと思ったのですが、

「工作をしたい!」

「チョコバナナを買いに行きたい!」と

お店やイベントに行きたい気持ちはあるようで、

人ごみの中手をつなぎ工作の教室に行きました。

 

教室の中に入ろうとすると、強く手を引かれ、

息子(気持ち):『不安だから入りたくない!』

と言わんばかりに入るのを拒絶しました。

母:「やらなくていいのね、じゃあ戻ろう」

せっかく来たのにまたこれか、とあきらめて戻ろうとするとまた手を引かれ

息子(気持ち):『やっぱりやりたい!』

といわんばかりに帰るのを拒絶しました。

 

これを数回繰り返し、こちらもイライラ。

何とか教室に入り、席を確保して工作の材料を用意しました。

でも、

息子(気持ち):『嫌だ』と席を立ちます。

 

待ってる人もいるので仕方なく、弟に作ってもらい教室を出ました。

 

落ち着いた場所に戻ると、

息子:「工作やりたかった!」と半泣き。。

 

その後、チョコバナナでも同じようなことを繰り返し、

結局買いに行った時には売り切れでした。

 

こんな感じで昨年はどっと疲れて帰ってきたわけですが・・。

今年は、前日の夜に

息子:「あれとこれとこれにいきたい、ここは100円、こっちは50円。あぁー楽しみ!!」

と、とても楽しみにしてる様子でした。

母:「秋祭り、不安なことはない?」

と聞くと

息子:「2回目だから大丈夫!」

とのこと。

 

まあ、今年も母が付き添いますから、大きな不安はないでしょう。

でもいつまで母が付き添うんだろう?

さすがに高学年では恥ずかしいとか気持ちも芽生えるか・・

それもこれも、息子に少しずつ話して気持ちの準備もさせようとおもいます。

 

そして、2回目の秋祭りは、息子の計画通りのルートで回り、

取り乱すこともなく、無事に参加できました。

自分で考えた計画ですが、工作やゲームなどハードルが高い系は自らスルーしたのか、

無理のない買い物と、鑑賞系でした。

きっと自分なりにできること、ちょっときびしいこと、無理なこと

わかってきてるのかもしれません。