場面緘黙 支援級にして良かったこと
場面緘黙の息子、3年生から支援級に通うことになりました。
昨年5月ごろ、支援級へ通えないかという相談を初めてして、
10月からお試し通級という形で、週に1回通いだし、ついに正式に毎日通うことができるようになりました。
支援級に通いだした息子の感想は。。
「〇〇クラスには、ぼく専用の机があるんだよ!」
「ぼく専用のロッカーもあって描いたマンガとかしまったりできるんだよ!!」
と、とてもうれしそうでした。
そこで、1年生のころから振り返ってみて支援級にしてよかったことを書いてみたいと思います。
支援級にしてよかったこと
1.担任の先生へ、理解とお願いをすることが大幅に減った
1年生のときは担任の先生と相談しながら進めていましたが、2年生へ進級するタイミングでその連携がふりだしに戻りました。実際は、ふりだしに戻らないために、次の担任への引継ぎをお願いしたり、理解が得られる先生を希望しました。
息子は不安を感じやすく、何かあっても自分から言い出すことができないので、威圧感がなく、穏やかな感じで、ちょっとしたことに気づいたり配慮が行き届く先生が希望(つまり優しい女性の先生が希望)でした。
もちろんそんなお願いをそのまま伝えるわけにもいかないので、やんわりとそれとなく話をしながらお願いをしました。
しかし、3年生の進級時は支援級の先生の配慮もあり、学校側にお任せしてそういう手回しはなくなりました(笑)。
2.場面緘黙児に必要な配慮がしてもらえる
初めての日に、自己紹介があったそうです。場面緘黙児がいる配慮からなのか、各自自分の名前を紙に書いて前に出て発表するスタイルだったそうです。息子の番では、生徒みんなで読み上げてもらったそうです。
普通級でもそういった配慮は得られる可能性もありますが、1人のために毎回は実際難しいと思います。やはりそこは支援級の良さです。
3.本人が喜んでいる
息子はマンガを描くことが好きなのですが、通常のクラスでは人に見せたりなんてしてなかったです。それが支援級では先生はじめ、まわりのクラスの子も興味を持ってくれているようで、息子の制作熱もさらに上がってきました。自分から見せたりもしてるようです。今年はほぼ毎日通級クラスがあることをとても喜んでいます。
4.安心できる居場所ができた
場面緘黙児にとっての学校生活は常に緊張状態にあるため、とても大変なものです。そんな中、通級クラスはほっとするような、安心できる場所になってきているようです。息子は国語のじかんだけ通っているのですが、授業がなくても休み時間とかに自らいったりもしてるようで、学校の中に安心する居場所ができたというのはとても大きいことだと感じています。
5.学校での様子をよく知ることができる
これは学校や先生によって違うかもしれませんが、うちの場合支援級用の連絡帳を用意して、先生が当日にあった出来事、息子の様子など細かく書いてくださりとてもです。幼稚園よりも手厚く見てくれていて本当に感激です。
こんな感じで、支援を受けられて本当に良かったなと思っているところです。
まだ詳しい説明はこれからですが、個別の支援計画を立てくれているようです。支援級のほうでも家庭訪問があり、その時に詳しく聞く予定です。
場面緘黙は発達障害?
そのどちらも定型発達との明確な線引きができるわけではない。
場面緘黙においては、
年齢、経験、環境、気質、・・様々な要因がからみあってある今現在の一状況が
「言葉を発さない」
という共通した特徴がある。
息子に関しては、
もともと不安を感じやすく大人しく慎重な気質があり、
小学校入学と言う環境の変化があり、
その初めての場所では経験がないためどうしていいかわからず、
言葉が出なくなったのだと思います。
そのころから、家での癇癪やパニックが気になるようになり、
癇癪、パニック、場面緘黙
そしてこれまでの育てにくさの点と点がつながった気がしました。
抱っこやおんぶ、後追いがひどく育てにくいとはおもいつつ、
第一子だし子どもってこんなもんだろう、
そこまで顕著にあらわれていた困った行動はなかったので深くは気にしていませんでしたが、
赤ちゃんの頃からの全てを統合すると、
息子は自閉症スペクトラムの特性がとても当てはまっていました。
それと関係するなんらかの特性や要因がつながっている場合があります。
「発達障害」という型にはめるためではなく、
こういう特性がある、こういう風にすると安心、うまくいくなど
多角的にとらえてヒントを得るうえでも、
発達障害について少し知っておくこともいいのかなと思います。