Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

私(母親)自身もうまく話せない

場面緘黙自閉症スペクトラムの息子を育てていて、

自分とは違う点もあるけど

似ている点もあるなと、感じていました。

 

私は、人前で話せない場面緘黙という症状はありませんが、

うまく話せないということは多々あります。

 

心の中で考えてることはたくさんあるのに

それを言語化することが難しいのです。

人に何かを説明することが難しいのです。

それがとても簡単な内容でも・・

 

私は以前システムエンジニアをしていた経験から

 ここ数年程、在宅の仕事をしていました。

その関係で週にわずかな時間ですが、

こどもたちにプログラミングを教える仕事もしています。

 

とてもやりがいがあって楽しいのですが

うまく言葉で伝えられないはがゆさがありました。

 

自分の頭の中で、映像で浮かんでいることをそのまま伝えたい・・

本当なら

「これをこうして、こうなってだからこうなる。」(頭の中の映像)みたいな説明が

自分からは一番スムーズにでてくるのですが

講師がそんな説明ではいけません。

 

だから私は人よりも多く努力しなければ普通になれませんでした。

 

また、子どもたちの縦横無尽に行きかう会話内容は

時に頭の中をフリーズさせていました。

 

 

なので、自分は前に出て人に教えたりするより

裏方で何かを作る方が向いているのだと思っています。

 

もちろん、その自己分析は新卒の就職活動のときから自分の中ではできていて、

エンジニアという職を選んでいたわけですが、

出産し、子育てをしていく中で

自分の性格や、脳の使い方も変わってきてる感じはしていました。

 

だからこそせっかく得た機会、

チャレンジをしてここまでやってきたという感じです。

 

スクールに関しては努力してきた部分もありますが、

経験とともに自然に努力しなくてもできるようになったこともあります。

以前はとても苦痛だった女性グループ内の会話も、

今ではわいわいとママ友ランチを心から楽しんでいます。

 

根本は変わらないけど、枝葉は変わるのです。

 

実は今後の仕事の方向性を決めるにあたって

その根本と枝葉の間でとても迷っていました。

 

根本(内向的で言語化が難しい、「正解」のある仕事の方が安心する)

枝葉(経験値とともに外向性、社交性、積極性が身についてきて新しいものにもチャレンジしていきたい)

 

どちらも、それぞれにメリットデメリットはありつつ

条件がほぼ同じ仕事のお誘いを受けたのです。

 

1つは自分の根本に合う仕事。つまり大きな努力をしなくても自然体でコツコツと無理なくできそうです。

 

もう1つは努力して伸ばしてきた枝葉をさらに広げていく仕事。厳しい道になるかもしれませんが、挑戦してやりがいを感じられそうです。

 

年齢的にも現実が見えてきたお年頃、

でもまだまだいけるんじゃないか??とチャレンジしたい反面、

 

チャレンジしていくにはこれまで以上の努力は必要。

無理なく楽にできることをやる方がいいでしょ。

 

 

どんどん考えがループしていきます。

 

でも、本当の最終決断は

やはり自分の「根本」が下すことになりました。

 

だってそれが本来の自分なんですから。