Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

やましたくんはしゃべらない やましたくんは場面緘黙症なのか

幼稚園から小学校外業までの9年間、

学校で一言も話さなかった著者の

自伝的エピソードが描かれた絵本があります。

 

 


 

 

先日、テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた。」に出演されて話題になりました。

 

番組内では、「場面緘黙」というワードは使われておらず、

その他メディアにおいても

特に彼自身が「場面緘黙」というような伝えられ方はしていません。

 

激レアさんを連れてきたの放送内では、

しゃべらない理由を

・意地を張った結果

・頑固もの

・引っ込みがつかなくなった

という内容で進められていました。

 

でも、私は場面緘黙症ではないかと思っています。

 

その理由として

・きっかけが幼稚園の入園式

 

入園式の日に自己紹介をすることになり、

誕生日が4月という理由で一番初めになったそうです。

 

急に知らない人の中へ連れていかれ、

急に自己紹介をしてと言われ、

それもなぜか自分が一番最初。

その時に怒りがこみ上げたそうです。

 

場面緘黙が怒りを感じるかは定かではないですが、

場面緘黙は、まさにこういうきっかけで始まるのです。

 

 

腕っぷしが強かったというやましたくん。

「なんでしゃべらないの」とか

話さないことをしつこく聞かれると

だんだん無表情になって固まっていき、

それでも続くと、

喧嘩になってたそうです。

そして喧嘩が強かったそうです。

 

場面緘黙の子の多くはおとなしいので

やましたくんのように喧嘩になるとかあまりないかと思います。

この辺は若干彼自身の持ってる「性格」や「体格」などの影響が強いのかなと思います。

 

注目すべきは、

先生との交換日記に描いた小説の内容がプリントされて、クラスに配られた事件!

 

熱血な教師が担任だった時に、

やましたくんは先生と毎日交換日記をしていたそうです。

だんだん書くことがつまらなくなり、

ある時から小説を書き始めていたそうなんです。

 

その、小説の内容を、当時の担任は

やましたくんの許可もとらずにクラスに配布してしまったそうで!

 

激レアさんの番組内でも、出演者たちが

「えー」

「マジかー」

「きつー」

みたいなリアクションでした。

 

しかし!

やましたくんは

「結構うれしかった」

みたいなコメントをしており、

出演者たちはそれまたびっくりしていました。

 

実はうちの息子もそうなんですが、

見られるのは恥ずかしいけど、見て欲しい!

という一見矛盾したような欲求があります。

 

そして、 

場面緘黙は、表面的にとても「静」の状態なのですが、
心の中ではものすごいエネルギーの「動」があります。

 

 やましたくんも内側ではいろんなことを考えて

イメージ、アイディア、ストーリーを小説にして、

それを見てほしい欲求があったのではないかと

勝手に推測してます。