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Baobab -場面緘黙・ASDの子育て-

場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育てのこと、仕事のこと、日々のこと

場面緘黙(自閉傾向)、ピアノの発表会に出る

小学1年の息子は、入学してから宿題の間違いをしてきするとかんしゃくを起こす、

学校に持っていくものがあると、

「これどこに持って行ったらいいの?」

「どーしたらいいのー??」

とパニックを起こすなど、とにかく不安が強い子です。

そして学校で「話せない子」です。

 

病院や支援の先生との面談を経て

息子は「場面緘黙症」ではないか、ということで今に至っています。 

でも、親の育てづらさからすると、たぶん自閉傾向も入っているとも思ってます。

 

そんな息子が、ピアノの発表会に出ることになりました。

家での練習はすらすら弾けてるのですが、

発表会前の最終レッスンで固まってしまい全く弾くことができなくなってしまいました。

 

sodateru.hateblo.jp

 

子どもの意思は「出たい」、

でも現状不安が大きくて弾けなくなった、

医師からの、できないことを無理にさせてはいけないという言葉、

親としてがんばろうとする気持ちを信じるべきか、

でももし、壇上で固まってしまったら余計に自信をなくすのではないか。

 

こんな考えがぐるぐるループし、

答えが出せずにいました。

 

先生には、直前で辞退する可能性も伝えておきつつ、

今回は発表会ですが、クリスマス会でもあるので、

会の終わりのプレゼント交換すには出ようということで

会場には「行く」方向に決めました。

 

前日の夕飯のときに、改めて息子に気持ちを確認してみると、

ことばでなく指で「で・る」と書きました。

 

当日、会場に着くまでは弟とはしゃぎながら向かいとても元気にしてましたが、

やはり会場に入ると緊張で顔をギューとしたり

不安~といいながらジャンプしたり落ち着かない様子でした。

(まだ余裕がある行動です)

 

ここから出て、ピアノの前で1回礼をして、

座って、弾いて、また1回礼をして・・

何度も前の子のを見てシミュレーションしました。

 

そして、5人前になると袖で座るのですが、

いざ5人前になりその椅子のところに行くと、座りません。

そこは私がサポートし、椅子に座りましたがこっちを何度も確認して

顔は今にも泣きだしそうです。

 

いよいよ、息子の番がきました。

名前が呼ばれ、ピアノの前に行こうとします。

挙動不審になっていたので、先生が礼をしてピアノに座るところまでサポートしてくれました。

 

ピアノに手をおき、あとは弾くだけです。

でも、始まりません。

顔をお客さんと反対側の斜め上に向け弾けなさそうにしたり、

がんばって弾こうとしたり、

でもできなくて顔を背けたり、

数回繰り返し、この間10秒くらいだったと思うんですが、

ヒヤヒヤとても長く感じました。

 

先生がまた出てきて、初めの音をサポートしてくれたら、

やっと弾きだしました。

それが、とーっても小さくてか細い音でしたが、

なんとか最後まで弾けました。

 

出番が終わった息子は、さっきまでの緊張がうそのように

元気でいきいきと、とても満足げな様子でした。

 

今回は、クリスマス会というどっちかというとカジュアルな発表会だったので

(でも衣装はドレスやスーツで、内容的にはしっかりした発表会)

 息子を信じて出ることにしましたが、

ピアノに座り弾けない10秒間くらいは、

息子は出たいといったけど、やめておけばよかったかなともよぎりました。

 

結果論ですが 息子は、

自分で出ると決心し、不安になりながらも頑張って、やりとげることができました。

そして満足げな様子で、終わった後はちょっとだけ自信がついた顔をしてました。

 

かかりつけの医師によると 場面緘黙症は、

できないことを強制させることは一番いけないことだそうです。

国語の朗読など読めないのに、「読みなさい」と時間かけてみんなの前で読ませようとするのもよくないそうです。

 

だから、直前ででも、発表会不安で出たくないというのなら

私は辞退していたと思います。

でも今回、息子が出るという意思をもってがんばる力を信じてみました。

 

私が今回やったことは、

息子に意思を確認する

不安だったら出なくてもいいんだよと伝えておく

出る場合は、シミュレーション(ここで礼をするとか)を何度も行う

早めに行って、会場に慣れ、前の子の様子を見せる

出れなくなった場合のために、辞退できるようにあらかじめ先生に伝えておく

 

そして、できたときに思い切り褒めました。がんばったねと。

 

半年後には、また本物の(ホールで行う)発表会があります。

その時には、また状況も変わってるだろうし

また悩むと思います。

でも、今回できたことは少なからず息子の自信につながったかなと思います。