Baobab

Baobab -場面緘黙・自閉症スペクトラムの子育て-

小学校の支援のこと、スモールステップの日々のこと

辞めることを辞めました

ピアノを辞めることを辞めました。

 

いやこれ、先生に辞めますと伝えてしまった以上、

やっぱり続けたいですなんて、

いい年した大人が言えたもんじゃありません。汗

 

ピアノを辞める決断理由、

辞めると決めてから好きなアニメ曲を耳コピでポロポロ弾きだしたこと、

などは前回書いた通りです。

 

それでも辞める事にゆらぎはなかったです。

 

でも、最終レッスンが近づくにつれ

息子はどこか寂しそうというか

静かになったというか

表現が難しいのですが、

ピアノの話をすると家にいるのに学校にいるような大人しい感じになるんです。

 

恐る恐る、ピアノ続けたいの?

と聞いてみました。

 

寂しげな顔で、うんともううんとも言わず

学校で困ってるまんまの様子なのです。

 

そこで私は気づきました。

ピアのを辞めるということに、息子の意思をしっかり確認していなかったのです。

 

結局のところ自分が大変だから辞めたいと思ってました。

母親がイライラするくらいなら、その時間をなくしたほうが幸せになるだろうと。

 

場面緘黙の子を育てる上での自己流基本理念

本人がやりたいことはやらせて、

やりたくないことは無理にやらせない。

本人の意思を確認する。

 

これが出来ていませんでした。

 

とはいえ、辞めると伝えた以上

最終レッスン前に先生に渡すお礼の品を用意して、最後だからと外からレッスンの様子を見て見ていました。

 

最終レッスンを受ける息子を見ながら、、

 

不安が強い場面緘黙の息子が

1人で教室に入って、

ピアノを家族以外の人の前で弾く。

 

これってすごいことだな

 

新しく別のピアノ教室に行くとしても

弾けるだろうか

 

学校の自己紹介プリントでピアノを習っていると書いてたな

それがある意味アイデンティティというかちょっとした自信になってたのかな

 

なんて考えていたら

息子の大事な環境を私が奪ってしまったんじゃないだろうか!!

 

と猛烈な後悔に襲われました。

 

もうそこからは、

息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、

先生に正直に話しました。

 

普段クールな私が泣きながら話をするので先生もびっくりされたと思います。

大人になってからひと前で泣いたことなんてない私ですが、、

なんでしょう。

 

なんか、

大事な環境は奪ってはいけないんだ

っていうことだけはわかりました。

 

ピアノを続けた先に何があるかわかりません。

 

発表会も出なくなってしまったし、

また練習で癇癪を起こしてイライラしたりするでしょう。

 

でもあの時絶対に辞めるのを辞めなきゃって思った、それだけです。

 

ピアノの練習、癇癪を起こさないよう、起こしてしまったあとの対応も

また初心にかえってやってみようかと思います。